2025.8.23
白桃♪
プロヴァンスのロゼに合わせて、白桃と生ハムのタルティーヌを作りました。
ニンニクでマリネした夏野菜のクルジェット、カラフルミニトマト、
バジルやルッコラ、ミントなどのハーブ、ゴルゴンゾーラを散りばめて♪
生ハムにメロンを合わせるのは定番ですが、白桃もおすすめです。
今回は山形産の白桃を使用しました。
以前、エクス・アン・プロヴァンスの友人宅でつくった思い出のサラダがあります。
冷房のない部屋の夏はとても暑く、パパッとつくれる料理が何より。
材料はマルシェで買った小ぶりの白桃、フヌイユ、生ハム、良質なオリーブオイルのみ♪
薄く切って盛り付けて、オリーブオイルをまわしかけるだけ。
そこにプロヴァンスのオリーブやバノン、美味しいパンとロゼがあれば、もう最高♪
そんな思い出を浮かべながら、作ったタルティーヌです。
そしてメインは赤鶏のもも肉、胸肉のフリカッセ風。
山形産のブラウンマッシュルームとフレッシュタイムを一緒に煮込み、
徳島産の新物の小さなサツマイモをロティにして加えました。
仕上げには有機栽培の広島産のレモンをギュッと搾り、皮はガリガリ削ってアクセントに♪
合わせたワインは、いわしのルレを作った時に開けた『椀子シャルドネ2023』♪
その時は合わなかったので、今回はリベンジとしてこのワインに合う料理を目指してみました。
さわやかな酸味が欲しかったのでレモンをアクセントに使って正解。
白桃のタルティーヌにもあったかもしれません。きっと、白桃に合うワインです♪
グランマルニエでマリネしておいた白桃を鶏肉に添えて、
タルティーヌのように食べてみたら、ぴったり♪やっと辿り着いた、そんな味わいでした。
フランスのワインは産地とブドウ品種からある程度味わいを予想できますが、
日本のワインは同じ条件でも全く異なる表情を見せることがあります。
今回の『椀子シャルドネ2023』はとても繊細で軽やか、熟していない桃のような淡い果実味。
香りや凝縮感は控えめながら複雑で、まるで水のような透明感と儚さがあり、
詩的な余韻を残す印象的な一本でした。
料理に使う白桃には、ジューシーなものよりも、やや引き締まって硬さのある品種が向いているように思います。
プロヴァンスで出会った『Reine des Vergers(果樹園の女王)』という名の桃が、今でも記憶に残っています。
夏の終わりが旬の桃。日本にも似た品種の美味しい桃がありますので、ぜひお試しください。
今日は処暑。この日を境に、少しづつ涼しくなっていくといいですね♪