2024.2.26
映画のはなし
先日、久しぶりに映画館へ足を運びました。
最後に映画館へ行ったのは確か2年くらい前、渋谷Bunkamura ル・シネマ。
ヴィム・ヴェンダース監督の「パリ、テキサス」、「ベルリン・天使の詩」が好きで
まだ観ていなかった『夢の涯てまでも』、287分を鑑賞。
想像を超える映像の長さとの葛藤があったのを覚えています。
映画館だから鑑賞できる尺でもありました。
今回はビクトル・エリセ監督の最新作『瞳をとじて』を鑑賞。
『ミツバチのささやき』、『エル・スール』、『マルメロの陽光』は観ていたので
31年ぶりの作品ともあって、映画館で観たかったのです。
169分、意外とあっという間でした。
良い映画を観たなぁというのが最初のひとこと。
そして4本の作品が繋がったというか、
たくさんのメッセージが散りばめられていたことから伏線の回収、考察も楽しめました。
時間の感じ方は不思議で、どれくらい集中できるかなのではないかなぁと、思うのです。
同じ作品も家で観るのと映画館で観るのとでは別物。
自由にいろいろなことができる今、
限られた時間の中、たくさんの良いものに触れたいと思うのでありました。
アキ・カウリスマキ監督の最新作『枯れ葉』は
配信でいいかなーと思ってはいたけれど、映画館で観たくなりました。
最近だと『希望のかなた』、『ル・アーヴルの靴みがき』それから『浮き雲』も、彼の作品にはいつも愛がある。
たまには映画館で鑑賞するのもいいですね。
愛がある作品はこころに残り、温かい気持ちになります。
私の記憶が正しければ、初めて映画館で観た作品は宮崎駿監督の『天空の城ラピュタ』だった気がします。
ジュラシック・パークのCGに驚いたのも遠い昔。
それからリュック・ベッソン監督の『グランブルー』や『レオン』、フランス映画にハマったり。
それでイタリアのシチリア島に行ったりもしたなぁ。
フランスにはたくさんの撮影に使われた建造物、パリには誰もが知る有名な北ホテルや
街並みも昔のまま残っている場所もあるし、言い始めたらキリがないくらいになってしまう。
フランスが好きになった理由のひとつかもしれない。
アメリを観てモンマルトルのカフェに行ってみたり、
クレーム・ブリュレはこうスプーンを持って♪と思ってみたり、
エクス・アン・プロヴァンスに住んでいた頃もチャップリンなど古い作品を映画館で観ていました。
多分、ここに載せた写真はリヨンの小さな映画館だった気がします。
と何だかいろいろと思い出が繋がってしまい書き留めてしまいましたが、悪しからず。
いろいろなものから刺激を受けることも大事ですね♪